セサミンとお酒と肝臓の良い関係
健康のことを考えるとお酒は適量が基本ですが、飲み過ぎてしまった時の一時的な対処としてセサミンの効果をお話します。
セサミンはごまのゴマリグナンの成分の一種です。
ごまは、古くから世界中で栽培され、利用されている食材です。
日本でも縄文時代から利用されていました。
ごまには、ゴマリグナンという抗酸化作用を持つ成分が含まれています。
ごまの成分の約50%は油脂であり、ごま油に加工されて古くから珍重されてきました。
不飽和脂肪酸を豊富に含んでいるのにもかかわらず、他の植物油と比べて酸化されにくいことが知られています。
これは、ゴマリグナンの抗酸化力によるものです。
セサミンはゴマリグナンの抗酸化力の大きな要素を占めています。
高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は、活性酸素が体内で過剰に生成することによって細胞が酸化することが大きな原因です。
セサミンの抗酸化力により活性酸素を除去し、これらの病気を予防することができます。
お酒を飲む機会の多い方も注意が必要です。
お酒によりアルコールが体内に入ると肝臓で分解されます。
分解されない状態が続くと肝臓に負担がかかり病気になってしまいます。
セサミンはアルコールを分解する時に働く酵素の働きをするため、肝臓にかかる負担を軽減して、肝機能障害を予防する作用が期待できます。
ちなみに、活性酸素は肝臓で多く発生すると考えられています。
セサミンは肝臓に届き、肝臓で作られた活性酸素を除去する働きがあります。
他にも脂質代謝を促進する作用や脂肪成分を抑制する作用、コレステロールの吸収を抑制する働きもあり、血中脂質の改善にも効果が期待できます。
特にセサミンの脂質代謝改善作用は、EPAやDHA等魚油に豊富に含まれる不飽和脂肪酸と同時に摂取することにより、さらに増強することが明らかにされています。
ごまとビタミンEを一緒に摂取すると相乗効果が得られます。
ごまを摂取すると発疹や発熱が起こるため、特に喘息の既往歴がある人は注意してください。
セサミンを飲めば大丈夫というわけではありません。
ご自分の体調と相談しながら、体を大切にしましょう。